東洋大学には第2部・イブニングコースがあり、夜に行われる6、7限の授業を履修し、4円間で学士を取得することができます。6学部9学科(現在の募集は8学科)にイブニングコースが設けられており、2000人以上の学生が学んでいます。さまざまな状況下で、昼に授業が受けられない学生にも、しっかりとした質の高い教育を東洋大学では受けることができます。
今回はそんな東洋大学の第2部・イブニングコースについてお話していきます。
目次
「余資なく、優暇なき者」のために
東洋大学は日本最大規模の第2部・イブニングコースを有しています。6学部9学科にイブニングコースがあり、全ての学科で、4年間で必要な単位を取得すれば学士を得て、卒業することができます。
他の大学を見てみると、多いところでも3学部程度しかなく、また、夜間のみで修了ができない大学も多いようです。
なぜこんな多い学部数でしかもイブニングコースだけで学士がもらえるようになっているのかというと、東洋大学創設者である井上円了の思いが込められているからです。
井上円了は、「余資なく、優暇なき者のために教育の機会を開放する」という考え方を持っていました。「余資なく、優暇なき者」というのは「お金や時間に余裕のない人」という意味です。
つまり、井上円了は全ての人に教育の機会を与えたいと考えていました。
そのため、夜間に学費の安い、イブニングコースが多くの学科で設けられています。
学費も生活費もすべてを自分でやりくりする人の救済
第2部・イブニングコースでは経済的に学費を払うのが厳しい学生を救済するための「独立自活」支援推薦入試という制度を設けています。
この入試では、働きながら夜間の授業を受け、学業に励むことを前提とした学生を募集しています。日中は大学の事務局で働きます。もともと第2部・イブニングコースの学費は、第1部(日中授業を行う学部)の6割程度ですが、この入試で大学に入ると、学費の半分が免除され、26.5万円となり、大学で働いた給料で、学費、住居費や食費、交通費が賄えるようになっています。
働く環境を提供し生活を支える上に、しっかりと教育を受けられるという環境があり、学びを求めるどんな学生にも教育の機会を与えたいという思いがものすごく伝わってきます。
第1部と同レベルの教育
東洋大学の第2部・イブニングコースの最大の特徴として、第1部と同等の教育が受けられるところにあります。
第2部・イブニングコースは第1部と同じ教育水準で学びを提供し、第1部と同じカリキュラムを使用しているため、4年間で卒業することができます。ほとんどの学生が、昼間開講されている第1部の授業を受けることができ、また、他学部の授業を履修することもできます。第2部・イブニングコースの授業を行う教授陣も、第1部と同様であるため、第1部と同じクオリティの授業を受けることができます。
さらに、第1部生が使った後の白山キャンパスを利用するため、都心にある整備された最新の施設で、通いやすく、かつ学びに集中しやすい環境が整っています。
東洋大学の第2部・イブニングコースは授業が基本的に夜間であること以外は、第1部の学生よりも安い学費で、ほとんど同等のレベル・環境で教育をうけることができます。
まとめ
東洋大学の第2部・イブニングコースの紹介はいかがだったでしょうか。
井上円了の教えのもと、全ての人に学びの機会を与えるために、とても充実した制度だなと感じました。
経済的な面で大学進学に悩んでいる方、他にやりたいことはあるけど大学にも行っておきたいと考えている方など、困難はあるけれど、少しでも大学で学びたいと思っているならば、一度、東洋大学の第2部・イブニングコースを調べてみてください。
https://www.toyo.ac.jp/nyushi/undergraduate/evening/