日本の子どもの「7人に1人」、ひとり親家庭の子どもは「2人に1人」が貧困状態にあります。そこには、「生活に困っていることを、知られたくない。」「自分から、助けは求めにくい。」という心情もあり、子ども達に支援が届きにくい状況になってしまっているという現状があります。産まれた家庭によって未来が左右されないよう、支援を届けていくのがこども宅食です。
実際には現在、600世帯を超える家庭がこども宅食の支援を受けています。
今回はこども宅食についてご紹介します。
目次
子どもの未来のために
日本の子どもの、7人に1人が、「貧困状態」にあると言われています。そんな環境下に置かれた子ども達は、「友達と遊びに行かない」「部活には入らない」「大学には行けない」と、少しずつ、夢を諦めていくのかもしれません。親もまた、「子どもの夢を、応援できなかった」と、自分を責めるのかもしれません。
そこで、子どもの未来のために、仲間が集まり、食品やお金など、様々な資源を持ち寄りました。「こども宅食」で食べ物をとどけ、つながり、子どもの未来をつなぎます。(こども宅食よりhttps://kodomo-takushoku.jp/about)
現在様々な場所で子ども食堂やフードパントリーなどが実施されています。しかし、困っているのにもかかわらず、偏見があるために助けを求めにくい社会になってしまっているという現状があります。それによって本当に届けたい人へ届けることが難しくなってしまっています。
また、新型コロナウイルスの感染が拡大し、仕事に悪影響をもたらすことによって、経済的に苦しい家庭が増えています。
そのような家庭環境下にいる子どもを救いたい。子供の未来をつなぐのがこの”こども宅食”です。
シンプルな仕組み
このこども宅食は、生活困窮世帯の子育て家庭に2ヶ月に1度、食品等を直接配送し必要な支援に繋げる取り組みで、2017年10月に文京区が全国に先駆けて開始しました。現在、文京区内の就学援助世帯など600世帯を超える家庭が利用しているようです。
このことから食糧の支援が重要であることがよくわかります。
文京区こども宅食の運営資金は「ふるさと納税」で、お届けする食品は主に企業による提供で賄っており、寄付や食品を集めています。受付に必要なのはスマホとLINEだけで忙しい親御さんにも優しい仕組みとなっています。そして、寄付で頂いた食品をパッケージングし各家庭に届けます。さらに、届けただけではなく食品を届けた後も、LINEを活用して相談を受け付け、様々なサポートへつなげていくという流れになっています。
このようにLINEで気軽に申し込みや相談ができるため、忙しくてもスマホさえあれば支援を受けることができるのです。
日々に食事という楽しみを
2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受け我慢続きの1年だったかと思います。新年度を迎えるにあたりご利用世帯が気持ちを新たにスタートしていただけるよう、通常の配送内容より少しグレードアップし、家族でお祝いできる食品を購入した「進級・進学おめでとう3月春休み臨時便」をお届けします。(HPよりhttps://kodomo-takushoku.jp/archives/4707)
今回の「進級・進学おめでとう3月春休み臨時便」は、進級進学お祝いの意味を込め、お赤飯やハンバーグ、マドレーヌ、甘酒等を購入し配送するという支援でした。
第1弾(2020年3月の休校対応臨時便配送)、第2弾(2020年5月の緊急支援;おこめ券とQUOカード配付)、第3弾(2020年8月の夏休み増量便)、第4弾(2020年12 月の年末年始増量便)に続く第5 弾となる支援だそうです。
クラウドファンディングを実施した結果、目標金額の4980万円を上回る6116万円を集めることに成功しています。
多くの方から協力を得て成り立っています。このようにしてこども宅食の支援が必要な家庭に届けられているのです。
まとめ
いかがでしたか。
こども宅食は600世帯を超える家庭への支援を行っていて、支援を必要としている方がどのくらいいるということがわかりました。
子どもの未来のために私ができることは発信をすることです。
今回のこの”こども宅食”以外にも子ども食堂やフードパントリーについて書いた記事があるので是非ご覧ください。