秋になると文京区内は鮮やかなイチョウの黄色で包まれます。
文京区のシンボルとしてイチョウがデザインされたガードパイプやマンホールがあるのを知っているでしょうか。
東京大学のイチョウはもちろん、街中でもイチョウの木が街路樹としてたくさん植えてあるため、秋になると黄金の絨毯を楽しむことができます。
今回は文京区のシンボルであるイチョウの魅力をお伝えします。
目次
文京区のシンボル
イチョウは文京区のシンボルとして区民の方々に愛されてきました。シンボルの決定については、昭和49年9月から12月にかけて公募したものから、文京区にふさわしく、すでに多く植えてあり、今後の植栽にも適していることなどを基準として、選定委員会を開いて決めたものだそうです。
東京大学の正門から講堂まで続く銀杏並木は黄金色に輝き、人々を圧倒させます。銀杏並木は東京大学のように並木のある場所だけでなく、宮内の街路樹としてイチョウをたくさん見かけます。区民もイチョウに見惚れ、親しみを感じ、シンボルとして掲げるほどです。
秋以外でも私たちがイチョウを楽しめることを知っているでしょうか。文京区のシンボルとしてイチョウがデザインされたガードパイプやマンホールがあります。普段は意識することもなく、ガードパイプは歩行者を守るためにあるものですが、デザインされたイチョウにはちょっとした遊び心を感じることができて始めて見かけた時にはなんだか温かい気持ちになりました。
イチョウは文京区のシンボルとして親しまれ、デザインされるなど多くの人に愛されているのです。
街路樹としての役割
イチョウを文京区でたくさん見かけると思います。また、文京区ではなくてもイチョウは街路樹として植えられていることが多いと思います。なぜ街路樹に選ばれるのか、、それは他の木に比べて葉が厚く水分が多いため、燃えにくく火に強いという性質があるからです。また、葉だけでなく、幹も他の木より水分が多く、木全体が燃えにくく火事に強いのです。この性質から街路樹として多くのイチョウが植えられてきたという街路樹としての歴史があります。
さらに江戸時代には防火用の空地である「火除け地(ひよけち)」にイチョウが多く植えられたり、関東大震災の延焼を防ぐなど火が燃え広がるのを防ぐことが出来たそうです。
それだけではなく春に開花し、夏に緑に茂り、秋には紅葉するため、季節の移ろいを楽しませてくれます。さらに、イチョウの紅葉は散った後も、しばらくは色を失わないため、まるで地面に黄色い絨毯楽しむことができます。
日本で街路樹として最も使われている木はイチョウ(8.4%)だそうです。(国土技術政策総合研究所調べ)
イチョウは目で見て楽しむことはもちろんですが私たちを守るための大切な役割を担ってくれているのです。
風景としてもよし、工作してもよし
火事を防いでくれることはもちろん、イチョウがたくさん色づいているのをみると写真を撮りたくなります。普段見慣れた公園や風景でも秋になるとイチョウが色づき、非日常的な幻想的な雰囲気を演出してくれます。また時間が経ってもイチョウの葉は黄色のままなため、黄金の絨毯を楽しむことができます。
銀杏の匂いは少し気になりますが、銀杏は栄養価が高く、他の生き物から狙われてしまうために、あの特有の匂いを放っているという理由があるそうです。
また、私は小さい頃イチョウでバラを作って遊んでいました。落ちたイチョウを花びらに見立て、花束のように重ねていくと黄色のバラが出来上がります。詳しくはこちらのサイトを参考にしてみてください。蝶々の作り方も紹介されていました。(https://weathernews.jp/s/topics/202011/100195/)そのようにして少し童心に帰ってイチョウを楽しむこともできます。秋にはイチョウ以外にもどんぐりや松ぼっくりなどもあるので拾い集めて工作をしてみるのもいいかもしれません。
写真を撮るなどして携帯に思い出を残したり、工作をして楽しむこともできるのです。
まとめ
いかがでしたか。
私が上京した時期は秋でした。毎日自転車に乗って外出する際、植えられたイチョウがだんだんと色づいていく様子をみることができてなんとなくワクワクしました。また、文京区のシンボルであるイチョウが街路樹として選ばれる理由を知った時、感動しました。
街中にあるマンホールやガードパイプのデザイン、是非注目してみてください。
そのような気づきや文京区の風景をたくさん投稿しているので是非覗いてみてください(https://twitter.com/Yuunaisr)