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『開かれた大学』 東洋大学

哲学者である井上円了が創設した東洋大学。入学し、実際に東洋大生として学ぶ中で人々、世界、地域に向けて開かれている大学だと感じました。今回は、東洋大学の魅力をお届けします。

現在東洋大学には13学部46学科あります。白山キャンパス、朝霞キャンパス、川越キャンパス、板倉キャンパス、赤羽台キャンパスと五つのキャンパスを構え、毎日3万人の学生が学んでいます。

創設者は哲学者である井上円了です。「諸学の基礎は哲学にあり」を見学の精神とし、現在も円了の創設時の思いを引き継いでいます。グローバル化が進む中で東洋大学も留学制度が充実し、学生を応援する奨学金なども整っています。

東洋大学は人々、世界、地域に開かれており、魅力的な大学だと感じています。

今回は東洋大学の魅力を三つお伝えします。

人々に開かれた大学

 
井上円了は1858年3月18日(安政5年2月4日)にお寺の長男として生まれました。明治時代、日本で流行していた「こっくりさん」の謎を科学的に解明したのも円了だったそうです。ちょっと変わった円了のエピソードとして、妖怪博士であったことが知られています。

科学が普及していなかった明治時代の人々は、幽霊や人魂など、生活の中で経験する様々な不思議な現象を「妖怪」や「迷信」によるものと考えていました。円了は、合理的・実証的な精神に基づいて迷信や、妖怪の撲滅を図り、人々を救ったのです。また、円了は 30 代から生涯、全国巡講していました。明治39年から大正7年までの13年間で、全国60市、2198町村において5291回の講演を行い、社会教育に力を入れました。明治の日本に新しい教育の扉を開こうとした円了の情熱がうかがえます。

この心を引き継いで現在の東洋大学では「開かれた大学」を目指し、講師派遣事業や公開講座など、地域のみならず全国の人々に生涯学習の場を今もなお提供しています。

さらに、東洋大学は1887年(明治20年)に「余資なく、優暇なき者のために(経済的にきびしかったり、勉強する時間がなかったり)」の井上円了の考えのもとに、夜間学校が設立されました。学費が抑えられ、夢に挑戦したい人、経済的な不安を抱えた人にも教育を与えたいという一心で、大学でも珍しい夜間学校で学生は3万人のうち710名が学んでいます。これらから円了の社会に対する教育熱心な様子が伝わってきます。

そんな創設者が立てた想いが詰まっており、人々に開かれた魅力的な大学なのです。

世界に開かれた大学

グローバル化が進み、ヒト・モノ・カネの流動性が高まるなか、新たな価値を創造することができ、国際社会で活躍できる人材の育成がこれまで以上に求められるようになりました。東洋大学は“アジアのハブ大学”となるべく、国際化を推進しています。時代や環境の変化に流されることなく、地球規模の視点から物事をとらえ、自分の未来を切り拓くことのできる「グローバル人財」を育成するため、さまざまな取り組みを行っています。
東洋大学では、「哲学教育」「国際化」「キャリア教育」を3つの教育の柱とし、都市型大規模大学のスケール感を生かし、これまで以上に大学改革、教育改革、そしてグローバル人材の育成強化に取り組み展開しています。
具体的には受け入れ留学生数を増やしたり、東洋大生を海外に送り出したり、外国語の受けられる授業を増やしたりなどしていくことです。

留学に関する相談が簡単にできたり、留学に必要なスコア獲得のための英語学習強化プログラムなども充実しています。留学になぜスコアが必要かというと、海外の大学での授業が英語だという理由はもちろん充実した奨学金の獲得のためにもスコアが重要だということです。スコア次第では渡航費や現地での学費の分を補うこともできます。

このように留学に対するサポートが充実し、海外で活躍できる人材育成に力を入れていレテおり、海外に開かれた大学です。

地域に開かれた大学

今回は東洋大学のキャンパスの中でも私は白山キャンパスに通っているため、大学と白山地域の魅力にも迫っていきます。
東洋大学の接点としては三つあり、白山祭と学食、白山地域のイベントを通して地域の方々とつながります。

まず1つ目に白山祭です。白山祭では東洋大学で開催される文化祭、学園祭のことです。毎年10月末から11月初めに開催されます今年はコロナウイルス感染拡大の影響もあったことからオンライン開催でした。しかし、毎年この白山祭には学生はもちろん子供から大人まで地域の方々で賑わっていたようです。

二つ目に学食です。東洋大学は美味しいということで学食が有名ですが、理由は充実したメニューと美味しいと多くの方から評価されてきているからです。東洋大学は五つ食堂を持っています。6号館地下1階にある学生食堂は、約1300席が用意されている大食堂はフードコート形式で7店舗のメニューを味わえることから、昼どきは1300席がほぼ満席になる盛況ぶりだそうです。評価される背景には学生のみならず、誰でも利用することができ、多くの人が食事を楽しんでいることが伺えます。オープンキャンパスで訪れた高校生や保護者の方はもちろん、地元の高校生や地域の方もコロナウイルスの影響で学食が閉鎖される前はよく利用していたと聞きました。

三つ目に白山地域のイベントです。近所には白山神社があり、紫陽花が咲く6月ごろにお祭りがあります。また年に数回白山の商店街で行われるイベントにおいても学生はボランティアとして参加しています。

このように白山祭や学食を通して地域の方にも楽しんでもらえるような開かれた大学であるという魅力があります。

まとめ

いかがでしたか。
東洋大学の創設者である井上円了はもちろん、グローバル教育に力を入れていることから制度が整い、留学などのチャンスが豊富にあります。また、イベントや学食を通して地域の方と繋がり、開かれた大学であるということがわかると思います。

ぜひ白山地域へ行き、イベントや祭りに参加したり、東洋大学の学食や井上円了について学びに行ってみてはいかがでしょうか。