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地域コミュニティの拠点は銭湯 ふくの湯in千駄木

文京区千駄木にある銭湯「ふくの湯」。1972年に開店して以来地域の人に長く愛され続けています。2011年に新装開店し、まさにモダンとレトロが融合した店内が特徴的です。また、イベントを開催しており、バレンタインにはチョコレ

文京区千駄木にある銭湯「ふくの湯」。1972年に開店して以来地域の人に長く愛され続けています。2011年に新装開店し、まさにモダンとレトロが融合した店内が特徴的です。また、イベントを開催しており、バレンタインにはチョコレートの湯、りんごの湯やボンタンの湯など季節や時期によって色々なお風呂を楽しむことができます。

銭湯は地域コミュニティ拠点

かつて銭湯は全国各地に多くあり、文京区内にも相当数の銭湯があったそうです。しかし現在は後継者不足や運営費の問題で廃業し続け、区内に残っている銭湯は4件のみとなってしまいました。

4件残った理由としてはシニアに対して銭湯は大いに貢献するため、高齢化や建物の劣化という問題のない店舗であること。また、そのような取り組みのために区や都からの援助が入るからだそうです。安くシニアの方がお風呂に入ることができるため、毎日、毎週銭湯を楽しんでいるようでした。

そのためお店で言う常連客という感じで顔見知りになったおばあちゃんたちはお風呂の中で入ってきた知り合いの方に手を振りシャワーを浴び始めます。そして世間話が繰り広げられ、その場にいたおばあちゃんたちの会話の輪がどんどん広がっていきます。このような光景は本当に素敵だなと思いました。また、銭湯の概念が自分の中で壊れました。

銭湯は最高な地域コミュニティの拠点なのです。

お風呂イベントを楽しめる

私が初めてふくの湯へいくきっかけになったのはバレンタインの日の”チョコレートの湯”です。

チョコレートの湯なんて映画や漫画の世界かと思っていましたが、本当にチョコレートの湯でした。

お湯はサラサラとしていますがカカオバターをふんだんに使っているため、甘い香りとチョコレートの茶色いお湯でお肌にも良さそうでした。

ふくの湯や近隣店舗では季節やイベントごとにいろんな湯を楽しむことができます。

バレンタインにはチョコレートの湯でしたが、翌週にはボンタンの湯として、知る人ぞ知るボンタンアメをコンセプトにしたお風呂があります。実際に私も楽しんできました。(お土産付きです!)

3月にはバラの湯にも入れるそうです。また、嬉しいのが毎回お土産をもらえるということです。チョコレートの湯の時はチョコをもらいましたし、ボンタンの湯の際には私が大好きなボンタンアメをもらいました。

大人にも子供にも嬉しい銭湯の工夫に私も心惹かれています。

 

高齢者の健康に貢献

銭湯に行ってみるとおばあちゃんたちがお風呂を楽しんでました。

シニアの料金は一般料金の460円よりも安くなっています。学生のみとしては多くの施設で学割が適用されるイメージだったため、なぜ銭湯ではシニア割として安くなっているのか疑問に思っていました。この理由は健康に貢献しているのが銭湯だから、高齢者の方に利用してもらいたいということだったようです。

銭湯まで歩く、自転車で来るなど運動になるということを始め、パートナーを失い、食事や洗濯、掃除などに対して無気力になり、家に篭ってしまう高齢者の方に向けて提案されているものだそうです。

そのためお風呂の中はまるでおばあちゃんたちがお茶している時のような感覚で世間話や最近のことなどを話していました。

地元では温泉や銭湯もありましたが他の人との関わりはほぼなく、お風呂に入るということが目的だったため、ふくの湯では地域コミュニティ的役割絵を担っている光景を目の当たりにして衝撃を受けました。

私もお風呂の中での世間話に混ぜてもらったり、今までにない充実した他者とのコミュニケーションをお風呂の中でとることができて面白かったです。

まとめ

いかがでしたか。銭湯は体や日々の疲れを洗い流すという役割だけでなく地域コミュニティの拠点としての役割を担っていたということが興味深く感じました。

シニア層の健康に大いに貢献し、実際におばあちゃんたちも銭湯はもちろんですが銭湯に来ている知り合いとの会話も楽しんでいました。

チョコレートの湯やボンタンの湯、薔薇の湯などなど銭湯イベントが行われています。

日々の疲れを癒しにちょっと気分を変えたいときに銭湯へ行かれてみてはいかがでしょうか!