播磨坂を皆さんご存知ですか。

播磨坂は”はりまざか”と読みます。難しいですよね。

播磨坂は春日通り小石川五丁目交差点から千川通り植物園前交差点にかけて下る、幅の広い坂道で、両側の歩道と中央の遊歩道が桜並木になっています。昭和46年から”文京さくらまつり”の開催地として毎年ピンクに色づく桜とたくさんの人で賑わいます。

桜は、ソメイヨシノを中心に約120本植えられ、淡い黄緑色で八重咲きの鬱金（うこん）桜などのめずらしい桜も見られます。

今回は桜が素敵で歴史のある播磨坂の魅力をご紹介します。

歴史

播磨坂は、戦災復興事業における付近一帯の土地区画整理によって、都市計画道路環状３号線の一部として造られました。江戸時代、播磨坂周辺は松平播磨守の上屋敷だったそうです。また、千川（小石川）が流れる低地一帯には「播磨田んぼ」が広がっていたことから、新しくできたこの坂を”播磨坂”と呼ぶようになったと言われています。

この播磨坂の桜並木は現在１２７本あり、昭和35年に主編住民が行った「全区を花で埋める運動」で植えられた桜の若木が育ったものです。また、この場所では昭和47年から毎年４月はじめに”文京さくらまつり”が行われ、多くの人で賑わい親しまれています。

さらに平成7年３月に「水と緑と彫刻のある散歩道」として整備され、桜の咲く春だけでなく、年間を通して楽しめる名所となったそうです。

彫刻は独特な世界観のある物ばかりで「哲学者」「地下水」「春の歌」「鳩」「風韻」などと豊かな象徴である名前の作品が並んでいました。

このように歴史や彫刻があるなどいろんな人の想いが詰まっていたり、歴史的な由緒のある場所が播磨坂なのです。

播磨坂をもっともっと詳しく知りたい方は是非このサイトをご覧ください。播磨坂の誕生まで細かく解説がされています。（http://ma-maison.sakura.ne.jp/hill/saka_story/saka4_fukiagezaka.html）

楽しむ

播磨坂では昭和46年から毎年４月上旬に”文京さくらまつり”が行われています。まつりではパレードなども行われており、周辺小中学校の吹奏楽部の生徒や音楽隊の方々が演奏したりしているようです。また、小学二年生までが対象で玉入れ大会があったり、落書きアート、清掃実習体験車など体験型のイベントも多く開かれているようです。

文京区では「さくらまち歩き」という名前で文京区観光ガイドさんがさくらまつり会場周辺の見所を案内してくれるツアーが企画されていたりもします。

播磨坂いっぱいに広がる桜の木の下で子供から大人まで、体験型のイベントや物産展などで食事したり、楽しめる要素がたくさん詰まっている文京区を代表するお祭りです。

こちらの文京区のサイトには文京さくらまつりの様子が下の方に載っています。(https://www.city.bunkyo.lg.jp/bunka/kanko/event/matsuri/sakura.html)

今年(2021年現在)は新型コロナウイルス感染賞の感染拡大に伴って、文京文京さくらまつりは中止になってしまいましたが、きっと桜を見て暖かく穏やかな気持ちになれると思います。たくさん素敵な桜の写真も撮れますよ！

是非お散歩に行ってみてください。

リラックス

播磨坂は周辺住民の手によって植えられた桜が春になると咲き、多くの人を魅了します。桜並木があることで四季を感じることができるのです。

桜のきれいな春はもちろん、桜が散った後には緑になっていく桜をみて夏を感じたり、秋には紅葉するため秋を感じることができます。

また、播磨坂にはベンチなど休憩できる椅子が坂の途中いくつも並んでいます。椅子に座りながらゆっくり話したり、犬の散歩している方をたくさん見かけました。皆さん思いのままに桜を楽しんだり、ベンチで軽食をとったりするなどしていました。公園や広場とは違って椅子が豊富にあるためレジャーシートが必要ありません。散歩がてら播磨坂に訪れてみるのがとてもいいのではないかなと感じました。

さらに、周辺にはカフェなどが並び、テラス席が多いお店があります。開放感バッチリで桜を見ながらランチしたり、ティータイムを過ごしてみるのもいいかもしれません。

ふらーっと息抜きに訪れてみるとリラックスできると思います。

まとめ

いかがでしたか。

播磨坂には歴史的由緒があり、さくらまつりの開催地としても多くの人に長年親しまれてきた坂の１つです。

今年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のためにお祭りは中止となってしまいましたがきれいに桜が咲いています。

桜が散ってしまう前に是非一度訪れてみてください。